高性能な業務用の3Dスキャナーがぞくそくと登状しています。数多くある3Dスキャナーの概要を写真とともに一覧で紹介しています。3Dスキャナーについての基礎知識もまとめていますので、おさらいしながら自社の業務にマッチしたスキャナー選びの参考にしてください。
自動車や飛行機などの大型サイズから昆虫の模型など細かく小型のものまで、スキャン対象物は多岐にわたります。そのため、3Dスキャナーはそれぞれの大きさや特徴にマッチするようにいくつかのタイプがあります。「トラッカー型」「ハンディ型」「卓上型」「アーム型」「据え置き型」という5種類の製品タイプは以下の分類表のように特徴があります。
業務にマッチしたものを選ぶにはまず製品タイプの違いを理解して選びましょう。ここではこの製品タイプについてさらに細かく紹介するとともに、取り回しの良い3タイプのオススメの商品も紹介しています。
ハンディタイプと据え置きタイプの長所を上手く混ぜ合わせたかのような3Dスキャナー。移動しての測定が可能なことから、場所を問わずにどこでも測定できる一方で、据え置きタイプのように固定しての使用も可能。
従来のハンディタイプよりも高精度の測定を実現しているほか、初心者でも扱いやすい製品です。
ハンディタイプと据え置きタイプの長所を上手く混ぜ合わせたかのような3Dスキャナー。移動しての測定が可能なことから、場所を問わずにどこでも測定できる一方で、据え置きタイプのように固定しての使用も可能。
従来のハンディタイプよりも高精度の測定を実現しているほか、初心者でも扱いやすい製品です。
最長15mの対象物の測定が可能な3Dスキャナーです。これまで大きな対象物の測定を行う場合、複数の人間での測定が一般的でしたが、WM3500であれば1人での測定が可能。
精度の高さに加え、初心者でも使いやすい直感的な操作方法での測定を行えます。ここでは特徴だけではなく、実際にWM3500を活用した事例も紹介しています。
スキャンだけではなく、測定、STEP出力までワンストップで行える3Dスキャナーです。設計・試作、製造条件出し、生産工程、不具合解析から製品形状解析、データ活用などモノづくりにおけるさまざまなシーンで活用可能。
リバースエンジニアリングにおいても、対象物を置いてワンクリックするだけで360度まるごと測定できるため使いやすいでしょう。
VR-6000は形状だけではなく、うねりや粗さの測定も可能。これまで非接触では測定できなかった物まで測定できるだけではなく、「誰もが使いやすい」を目指した3Dスキャナー。
電動回転ユニットを搭載していることから、横も裏も測定できるなど、多くの測定器の「得意なこと」を一台にまとめた点が特徴です。
コンパクトサイズで持ち運びが可能なハンディタイプの3Dスキャナーではありますが、光沢物に対して高いパフォーマンスを発揮したり、高解像度で微細な形状を細かく測定できるなど質の高い3Dスキャナー。
Wi-Fi通信&内蔵バッテリーを活用することで、ケーブルレス測定も可能になるなど汎用性の高さも特徴です。
7つの関節を持つことで柔軟な取り回しと自由度の高い計測が可能な多関節型の3Dスキャナーです。先端のプローブの変更が可能なことから、手の届かない場所や深い円筒の底など、様々な場所の測定が可能。
フライングドット式を採用したApiScanと自社開発による光切断スキャナタイプRaptorEye2と、2種類の非接触センサーから選択可能です。
Artec Eva、Artec Eva Lite、Artec Leo、Artec Micro、Artec Space Spiderがラインナップされています。
ハンディ型・卓上型など、それぞれ特徴の異なる用途に適したタイプを選ぶことで、よりニーズにマッチした測定環境を構築します。
SILVER SeriesとBLACK SeriesをラインナップしているHandySCAN 3Dシリーズは、人間工学に基づいて設計されているソリューションによって、扱いやすい点が特徴。
検査経験や専門知識に頼ることなく、直感的かつスピーディーに活用できるシステムで対象物の複雑性や材料、色を問わずに測定できる3Dスキャナーです。
15本のレーザークロスによる1,800,000測定値/秒の速度にて、動いている対象物の測定も可能。
また、プロービング機能を備えた光学式座標測定機やハンディープローブと組み合わせることもできるなど、汎用性・拡張性に優れている3Dスキャナーです。
C-TrackTM光学式トラッカーにて15本のレーザークロスや1,800,000測定値/秒の測定速度を誇るMetra Scan。
測定のためのセットアップが不要で、0.025mmの精度や0.064mmの容積を誇りながら、VDI/VDE 2634パート3規格に基づくISO17025認定ラボの3Dスキャナーです。
ベーシック、スタンダード、プレミアムの3つのモデルがラインナップされているFARO Arm。95%の湿度環境でも稼働可能なハンディ型の3DスキャナーはSmartFactoryにも対応。
ガイド付き検査ルーチンをソフトウェアに事前にプログラムすることで、効率の良い測定を実現します。
最大80mの測定範囲、6DoFのプローブを有しており、ActiveSeek技術やRemoteControlsのワークフロー、統合型絶対距離測定システムなど高い性能を誇る携帯性を有した3Dスキャナーです。
シングルビームiADMの1,000 Hzの測定レートを使用し、表面を高密度かつ迅速に測定します。
IP54準拠のポータブル測定アームです。操作性だけではなく作業安全性も追求。先端材料にカーボンファイバーチューブ構造を採用することで、強度・温度安定性を確保。各関節にアブソリュートエンコーダーを搭載することで、確認動作やシステムウォームアップの必要性がないなど、高機能とユーザーフレンドリーを備えた3Dスキャナーです。
HexagonのLaser Trackerはパノラマ表示や重力方向機能、オーバービューカメラなど多彩な機能を備えています。
他にも80μm未満の低ノイズ測定、レベリングセンサーや反射板無しでの測定、6時間以上のバッテリー駆動、ダイレクトスキャンなど、多くの機能を搭載した3Dスキャナーです。
TRACKSCANシリーズにはPシリーズとSHARPシリーズがラインナップされています。それぞれ光学トラッキング式3Dスキャンシステムで似た部分もあれば異なる部分もあります。
ここではPシリーズとSHARPそれぞれの特徴や活用・導入事例を紹介しているので、ハンディ型の3Dスキャナーを探している方はぜひご覧ください。
赤外線レーザーとブルーレーザーを搭載し、ハイブリッドスキャン技術を導入したハンディ型の3Dスキャナーです。高速、繊細、大幅、ディプホールの4つのスキャンモードを搭載。
1,350,000/秒のスキャン速度を誇りながらも細かい造形物に対応。さらにはスプレーなしでも光沢物をスキャンできるなど、測定作業の効率化をもたらします。
570g、およそ500mlペットボトルと同サイズだからこその携帯性を誇りつつ、最高精度0.020mm、容積精度は0.020mm+0.040mm/m、解像度0.025mmと高いスペックを誇る3Dスキャナーです。
スキャン範囲が410×400mm、11本の青色クロスレーザーと7本の平行青色レーザーが、小さいものから大きなものまで測定します。
IREALシリーズの3DスキャナーはハンディタイプのM3と2Eがラインナップされています。位置付けとしてはデュアル赤外線レーザーを搭載し、多彩な性能を持つM3とスタンダードなタイプの2Eとなっています。
両者の特徴や活用事例を紹介し、比較することでそれぞれの違いが鮮明なものとなっています。
HX、H、Pro HD、SE&SPと4種類のシリーズを持つErinScan。それぞれ異なる特徴を持つ3Dスキャナーだからこそ、幅広い用途での活躍が期待できます。
それぞれの3Dスキャナーについて個別に特徴や活用事例を紹介しているので、ErinScanシリーズに興味のある方はぜひご覧下さい。
マルチレーザーを搭載したハンディタイプの3Dスキャナーです。13本のクロスレーザー、5本の平行レーザー、そしてシングルレーザーとフォトグラメトリー機能を搭載。
マーカーデータを読み込むことなくマーカーの空間位置を取得します。0.02mmまでの精度を実現しているソフトウェアに加え、軽量で人間工学に基づいたデザインを採用していることで優れた操作性も実現しています。
製造現場向けの3Dスキャナーで、直感的な操作にて測定ワークフローをガイド。プロジェクションモードを搭載することでの作業距離のコントロールやREDレーザーマーカーにて測定距離の調整が可能。
サテライドモードを搭載していることから、最大4メートルの対象物も手元の端末のみでの測定を可能にしています。
ATOS seriesはレーザー光源を使用することで、最大4平米の測定範囲に対応しました。
最大2×1,200万個の座標点のキャプチャや全視野のデータ提供などの取得システムを搭載しているほか、防塵・防水機能も持つ堅牢な設計です。
これまで3Dスキャナを使用したことがない人でも使いやすいという点を意識して設計されているハンディスキャナです。手ごろな価格となっているにもかかわらず、プロ仕様の高度な機能が搭載されているためさまざまな面で活用できます。
タッチスクリーンを内蔵しており、使いやすいことに加え、プロからのニーズにも対応できる機能を搭載しているハンディ型のスキャナです。複雑な形状を持つ対象物についても、短時間で容易にスキャンすることができます。
eviXscan 3D(環境エネルギー)は高い安定性を持つ3Dスキャナです。強靭かつ軽量な筐体を持たせることでフォーカスを安定させており、精度の向上だけでなく屋内外問わずどのような現場でも多目的かつ汎用的な3Dスキャニングを行うことができるソリューションとなっています。
XYZscan Handy(XYZプリンティングジャパン) はハンディタイプの3Dスキャナであり、ノートパソコンやデスクトップコンピュータに接続して使用することができるソリューションです。また、不要な部分のトリミングや色の編集、モデルの計測機能などが備わっている後処理用ソフトウェアも無償で使用することが可能です。
Autoscan-Inspec は、日本3Dプリンター株式会社が提供している高精度な自動3Dスキャンシステムです。2軸のターンテーブルと1軸のカメラ移動からなる合計3つの軸が複数アングルからのスキャンを実現。10μm以内というハイレベルな精度で小さく複雑なパーツでも、細かいディテールまで再現できます。ワンクリックでのスキャンが可能な操作性も魅力です。
日本3Dプリンター株式会社が販売している高精度な3DスキャナーTranscan C。小~中型のワークをターンテーブルに乗せ自動スキャンします。12MPカラーカメラを2台搭載しており、24bitの詳細なカラーマップを撮影して現物の豊かなカラーテクスチャを再現できます。バーチャルディスプレイ用のカラー3Dデータのキャプチャに適したスキャナーです。
移動しながらデータ取得できるハンディタイプの3Dスキャナ。ロングレンジタイプの「F6 SMART」とショートレンジタイプの「F6 SR」を用意しています。ハンディタイプの特性を活かし、障害物を避けながら効率的に3Dデータの取得が可能。連動する専用ソフトウェア「ECHO」は、ノイズ処理やデータ合成なども直感的に行えるため、専門知識がなくても簡単に操作できます。
重要105gでサイズは120×30×26mm。スマートフォンを連携させ、自撮り棒の要領で簡単に使えるハンディタイプの3Dスキャナです。ハンディながらも最大制度0.1mm、解像度は0.16mmと性能は本格的。処理速度は一般的なチップに比べて10倍以上です。中国・深圳のメーカーが開発した製品で、日本公式代理店での販売価格は1台88,000円(税込)とコスパ良好。
株式会社オプトンが提供するマイクロスキャンシリーズは、高精度同軸レーザーセンサーと2種類の超高精度レーザー測定センサーを搭載可能とした、小型精密部品用測定機です。高精度可動軸(直交3軸+回転1軸)により、全体形状の自動測定が可能です。高精度レーザー変位計を3軸の高精度型の直交ロボットに取り付けてあり、360度NC制御式のワークテーブルを持っています。ワークテーブル上に測定ワークを固定しておくだけで、全面の断面線を高密度に計測します。
株式会社トプコンが提供するGLS2200シリーズは、正確な3点群データで高精度面管理を実現しています。200m先でもターゲットスキャンが可能で、広域現場でもターゲット移動の回数を大幅に減らせるため、その分作業量が減少します。器械点移動の際は、プリズムの向きを変更することなく、すぐに測定を開始できます。トータルステーションで馴染みのある器械点・後視点法、また後方交会法をレーザースキャナーでサポートします。反射率の低い暗色の路面にも強く、1mmの面精度を確保します。
ハンディタイプとしても卓常識としても使用可能なタイプですが、それぞれ追加パーツ等は必要ありません。スティック部分を変形させることでそれぞれの形での測量が可能になることから、活躍のシチュエーションが多いであろう3Dスキャナーです。手ブレの自動補正が用意されているため、画像を自動で精細なものへと導きます。
フラッシュスキャン技術を搭載していることで、15秒間の静止スキャンを固定レーザースキャナ並の精度にて実践。さらにボタンを押して持ち歩くだけで使用可能な使いやすさも特徴です。安全な場所での使用だけではなく、厳しい環境での使用まで想定して設計していることから、さまざまな場所での活躍が期待できる3Dスキャナーです。
SHINING3D社のAutoScan-DSシリーズは、主に歯科技工所などで使われるラボスキャナーです。口腔スキャナーよりも広範囲なスキャンや平坦なモデルのスキャンを得意としており、コストパフォーマンスに優れたスタンダードモデルからハイエンドモデルまで、全4機種がラインアップされています。
東京に本社を置き、機械工具やレーザー機器等の開発・製造・販売を手掛けるシーフォース社のREXCANシリーズは、光走査スキャンによる一体式マルチスキャンシステム。卓上型の2機種がラインナップされており、そのうち「REXCAN CS Plus」は、スキャンヘッド部とテーブルを分離できるフレキシブルな構造が特徴です。
FARO社のFocusシリーズは、高精度かつ高速でスキャンデータを取得できる3Dレーザースキャナーです。1秒間に最大200万点のデータを取得可能で、高速かつ高精度なスキャンを実現します。また、軽量でコンパクトな設計により、現場への持ち運びが容易なことも特徴です。カスタマイズ機能が豊富で、用途に応じた拡張性も良好。使いやすいタッチスクリーンで簡単に操作できます。
強力なオンボードチップと組み込みバッテリーモジュールを搭載し、完全ワイヤレス設計な3Dスキャナーです。電源供給やデータ転送用のケーブルが不要なので、さまざまな場所で計測できます。軽量でコンパクトなボディもワイヤレス設計を最大に活かせるポイントです。CFFIM技術を採用し、安定して精度の高い3Dデータを取得できます。