洋服や靴を購入する際に、既製品ではなくオーダーメイドで作りたいと考える人も多くいます。通常はスタッフが採寸して服や靴を仕立てるという流れになりますが、3Dスキャナーの導入によって、ひとりひとりのサイズを素早く・正確に測ることが可能に。こちらの記事では、アパレル業界における3Dスキャナーの活用について、事例を交えながら紹介していきます。
3Dスキャナーを使用することで正確な採寸が可能となり、特に一点ものを製作するオーダーメイドとの相性が良いです。例えば、映画の衣装制作ではスキャナーで寸法を測定し、各俳優にぴったり合った衣装を作る際に活用されています。
このように、3Dスキャナーはアパレル業界との相性が良く、近年ではファッションブランドでもオーダーメイドアイテムの製作に活用されています。店員と接触せずに正確なサイズを把握できる点は、大きなメリットです。
洋服だけではなく、足の形も3Dスキャナーで採寸することによって、自分に合ったオーダーメイドシューズを提供する企業も増えています。人の足の形はそれぞれ異なるため、市販の靴では合わず、靴擦れ起こしてしまうなどの悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
そのような場合でも、専用のスキャナーに足を入れたり、3Dスキャンの台に乗ったりすることで足のサイズを正確に測定でき、ミリ単位でフィットする靴を作ることが可能になります。
オーダースーツやシャツを取り扱うアパレルブランドでの導入事例です。こちらの企業では、顧客がスキャンボックスに入ると3Dスキャナー技術によって採寸を行い、オーダージーンズが購入できるサービスを提供しています。
スキャンは1回わずか3秒で完了し、非常にスピーディーです。また、来店予約からオーダーまで全てLINEで完結できるため、利便性の高いサービスです。さらに、今後はジーンズ以外のアイテムを追加し、ジーンズのオーダーにおいてもカラーやシルエット、レングスなどのカスタマイズが可能になる予定です。
女性用インナーウェアメーカーにおいても、3Dスキャナー技術が取り入れられています。
インナーウェアを販売するリアル店舗の課題として、「販売員にインナーウェアについて相談したり、サイズの測定を頼んだりするのが恥ずかしい」「自分のペースで自由に買い物が楽しめない」といったものが挙げられていました。そこで、自分でも簡単に正確なサイズ測定ができる3Dボディスキャナーに加えて、それぞれの顧客が持つニーズに合わせて商品を薦める接客AIを活用したサービスを企画・開発。ストレスなく、自由にインナーウェアを選べる環境を提案しています。
アパレル業界では、個々のサイズに合わせたオーダーメイドの洋服や靴を作る機会が多く、3Dスキャナーが活躍する場面も増えています。しかし、3Dスキャナーには多様な種類があるため、自社のニーズに合った製品を選ぶのが難しいと感じられるかもしれません。
そこで当サイトでは様々な20以上の3Dスキャナーを徹底調査。その中で見えてきた3Dスキャナーの選び方やおすすめの製品を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。