大規模地震や豪雨災害などに対する防災意識がますます高まっている昨今、防災業務に3Dスキャナーが活用されるというケースも増えています。防災に3Dスキャナーがどのようなカタチで役立てられているのか、事例を交えながらご紹介していますので、ぜひご覧ください。
地球温暖化が原因と思われる気候変動は近年、過去に例のないレベルの雨量をもたらす豪雨災害がもたらしており、防災の観点から洪水や浸水のリスクのある地域はどこなのかを、予めハザードマップで確認することが推奨されています。実は、そのハザードマップの作製に3Dスキャナーが大きな役割を果たしています。市区町村など自治体ごとに高低差や河川の流れなどを計測することで、洪水や浸水の発生リスクを予測しているのです。
厳密には防災ではなく復旧作業への貢献になりますが、3Dスキャナーは地震によって土砂崩れや液状化現象が発生してしまったり、豪雨によって家屋や農地が浸水してしまった状況をスピーディーかつ安全に調査することができます。
東日本大震災の津波被害を教訓に、静岡県では発生が予測される南海トラフ地震への備えとして、3Dスキャナーを活用して取得した三次元の地形データを貯蓄。津波が発生した場合に、どのエリアがどの程度被災するかのシミュレーションを重ね、防潮堤の建設や避難所の設定などに役立てています。
例えば大規模地震によって家屋倒壊が起きた場合や、豪雨災害によって田畑の浸水被害が起きたといった場合などに、災害保険をできるだけ速やかに支給できるよう、保険会社でも災害被害調査に3Dスキャナーを活用するようになっています。詳細かつ正確な調査をスピーディーに行えるため、保険会社にとっても、保険の加入者にとっても、大きなメリットがあるとされています。また保険会社が取得したデータを、自治体が防災対策に活用するという事例も増えているとのこと。
以上の通り、3Dスキャナーは防災対策においても、災害が起きてしまった後の調査においても、能力を発揮することができます。しかしながら3Dスキャナーには実に多くの機種があり、目的に最適な機種を選ぶことは簡単に行えることではありません。
そこで当サイトでは様々な20以上の3Dスキャナーを徹底調査。その中で見えてきた3Dスキャナーの選び方やおすすめの製品を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。