3Dスキャナーを比較検討する際の判断材料として、大きなポイントとなる「精度」と「解像度」。このページでは、3Dスキャナーにおける精度と解像度とは何なのか、なぜそれらに着目すべきなのかを解説します。
3Dスキャナーにおける精度とは、スキャン結果が現物(対象物)とどの程度誤差があるかを示した数値です。各3Dスキャナーの製品情報欄やスペック表に記載されています。
例えば、3Dスキャナーの精度が「0.02mm」だとします。その場合、スキャン結果と現物との誤差が0.02mm以内に収まるということになります。そのため、精度の数値が細かい3Dスキャナーを用いることで、細部や形状を正確に取得することが可能となります。
3Dスキャナーにおける解像度とは、どの程度の点間隔で対象物をスキャンできるかを表した数値です。例えば、3Dスキャナーの解像度が0.2mmの場合、基本的には0.1mm間隔で対象物をスキャンすることができます。
そのため解像度「0.2mm」のスキャナーよりも「0.02mm」のスキャナーの方がよりはっきりと、形状をとらえたスキャンデータを取得することができるのです。
工業製品/機械加工部品をリバースエンジニアリングする場合は、「精度と解像度」つまり、「再現性の高さ」が非常に重要です。仮に精度の悪いスキャナーを選んでしまうと、スキャンデータをCAD化するタイミングで実物との誤差が大きくなってしまいます。
そのため手作業で修正する手間が発生するほか、どの値に修正するのかという「真値」がわからず迷ってしまうということも起こり得るでしょう。
客先からの要求が厳しくなり、より高いレベルでの品質管理を求められるケースも少なくありません。再現性の高いスキャンデータが品質管理そのもののレベルに直結するのは言うまでもないでしょう。
従来のアナログな方法では難しかった0.01mm単位での誤差を把握することで、客先のニーズに応えることが可能なほか、これまでは計測が難しかった複雑な形状でも計測することが可能です。
設計部門の方でも品質管理部門の方でも、精度と解像度の高さは非常に重要。それらの数値が高いスキャナーを使うことが、業務の品質に直結するのです。
もちろんそういったスペック面だけではなく、他にも判断すべき材料は多々あります。このサイトのトップページでは精度と解像度の高さに着目した上で、3Dスキャナーの正しい選び方を解説しています。
3Dスキャナーの選び方
精度/解像度の次に
重視すべきポイントとは