道路や橋梁、河川などの公共工事を手掛ける土木業界においても、3Dスキャナーが活躍する事例は増加傾向。土木工事の現場で3Dスキャナーがどのような用途に用いられているのか、事例を交えながらご紹介していますので、ぜひご覧ください。
3Dスキャナ―が存在しなかった時代、土木工事現場の地形や、橋梁や高速道路など既存インフラを修繕するための事前調査などは人間が手作業で、気の遠くなるような測量作業を行う必要がありました。しかし3Dスキャナーの登場により、そうした苦労や手間暇は過去のものに。規模の大きな現場であるほど、3Dスキャナーのメリットは存分に発揮され、スピーディーかつ正確な測量が可能になります
例えば、がけ崩れの可能性がある山岳地帯や、崩落事故の可能性があるトンネル修繕工事といった現場の測量も、3Dスキャナーであればお手のもの。安全な場所からリモート操作を行うことで、人間を危険にさらすことなく、地形の測量や公共施設などの現状確認を行うことができます。加えて工事の基材を搬入する際、既存の移動通路を通ることができるかどうかの確認も容易に行うことができます。
平成21年、大雨によって大分県・大分川の護岸が崩落。河川と並走するJR久大本線が走行不能となる事態に。その災害復旧工事に3Dスキャナーを投入。安全な現場の対岸から3Dスキャナーで崩落現場の測量を行い、通常であれば数日かかる測量作業が半日で完了。復旧作業の工期短縮に大きく貢献しました。
こちらは九州の山岳地帯、実に3万㎡に及び、かつ高低差も複雑な地形の測量作業に3Dスキャナ―を用いたという事例。波打つような高低差のある地形でも、3Dスキャナーならではのメッシュ標高表示や横断データの測定が可能という機能を活かし、僅か2名の作業員で約3時間の間に、26万点もの座標取得が完了。制度の高い3Dデータを取得できたと紹介されています。
以上の通り、3Dスキャナーは規模の大きな土木工事現場であるほど、その能力を存分に発揮。従来では考えられなかったレベルの作業効率化を実現できます。ただし、ひと口に3Dスキャナーと言っても、実に多種多彩な種類があるため、自社に合った製品を選ぶことは簡単ではありません。
そこで当サイトでは様々な20以上の3Dスキャナーを徹底調査。その中で見えてきた3Dスキャナーの選び方やおすすめの製品を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。